障害年金の申請をするときめましたら
障害年金を申請すると決めましたら、ぜひ受給したいですよね。
障害年金の受給率は、申請内容や障害の程度、審査基準などにより異なります。厚生労働省の資料によれば、障害基礎年金の新規裁定における都道府県別支給決定割合は、80%台から70%台となっており、障害厚生年金では90%台から80%台となっています。
また、障害年金の新規請求件数に対する非該当(不支給)件数の割合は約8.4%であり、支給率は約91.6%となっています。ただし、これらの数値は地域や障害の種類によっても変動する可能性があります。
特に、精神障害や知的障害に関する申請では、不支給となる割合が他の障害に比べて高い傾向があります。
障害年金の受給には、障害の程度や保険料の納付状況など、複数の要件を満たす必要があります。申請を検討される際は、専門家に相談するなど、適切な準備を行うことが重要です。
障害年金の受給率を上げるには、申請の際に以下のポイントを押さえることが重要です
診断書の内容を充実させる
障害年金の審査では、診断書が最も重要な資料の一つです。医師に書いてもらう際に、以下の点に注意しましょう。
日常生活への影響を詳しく記載
「仕事ができない」「日常生活に支障がある」など、具体的に書いてもらう。
医師に障害年金用の書き方を理解してもらう
医師が障害年金の審査基準を知らない場合があるため、制度の概要を伝える。
必要に応じて、障害年金専門の社労士と連携してもらう。
受診状況等証明書や病歴・就労状況等申立書を適切に記入
初診日が特定できるようにする
初診日が曖昧だと認定されない場合があるため、カルテや紹介状など証拠を準備する。
病歴・就労状況等申立書の記載を詳細にする
「どのような支障があるか」を日常生活のエピソードとともに具体的に書く。
例えば、「外出時は家族の付き添いが必要」「一人では食事が作れない」など。
申請前に社労士に相談する
障害年金の申請は複雑で、審査基準も細かいため、専門の社会保険労務士に相談することで受給率が上がる可能性があります。社労士は、
必要書類の確認・作成サポート
診断書の適正な記載内容のアドバイス
不支給の場合の不服申し立て(審査請求・再審査請求)の支援
などを行うことができます。
不支給の場合は諦めずに審査請求・再審査請求を行う
一度不支給になっても、審査請求(不服申し立て)を行うことで受給できるケースもあります。
新たな証拠を用意(追加の診断書や医療記録など)
専門家(社労士や弁護士)と相談
このように、適切な準備と専門家のサポートを受けることで、障害年金の受給率を上げることが可能です。